劇作家 嶽本あゆ美ブログ

TrueColorsを強力サポートしてくださっている、劇作家 嶽本あゆ美先生の

主宰する「演劇集団メメントC」のブログ。

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以下

 

「館山子供ミュージカル・トルゥーカラーズ第二回公演」

 

 

梅雨開けの連休は、館山子供ミュージカル・トルゥーカラーズに稽古に行きました。子供達も連れていったので、前回公演からお手伝い頂いている美術の大津さんまで同伴して面倒をみてもらいました。房総半島の先っぽにある館山は遠い遠い。町から東京湾を挟んで、伊豆半島が近くに見えますが、そっちの方が東京よりよっぽど近い。空気が澄んでいて、行くだけで元気になります。ここに、友人のダンサーの遠藤夫婦が移住したのは3年前。NPOの協力の元、移住者と地元の人が入り混じって楽しむ子供ミュージカルを始めました。遠くは鴨川や鋸南町からも親御さんも一緒に参加しているので、親子ミュージカルという方が正しいかも。館山は古い漁師町で、なかなか新参者が入り込むのは大変かと思いきや、劇団はすっかり地元に溶け込み、今では田舎の星です。館山の夜空は光り輝いていて、大きなオリオンがよく見えました。


今週末の22日(日)に南総文化会館小ホールにて、私が書き下ろした「アワの海、チエの夢」の公演があります。ありがたいことに、父母会の活躍でチケットは昼、夜共に売り切れ!!!市民の皆様700名近い方に観て頂けるなんて嬉しい限りです。


主題は「他者を受け入れること」主人公のチエは母と二人でホームタウンに、父親の長期入院という事情を抱えた境遇でUターンしてきます。都会で暮らす内に擦り切れたチエの心に、なかなかクラスメイトの声は届きません。かといって、誰かに苛められるわけでもないけど次第に孤立していくチエ。

来る日も来る日も浜辺で佇むチエは、母親から聞いたクジラの話を思い出します。そして、海に向かって呼びかけるのでした・・・・・


とまあ、そんなに明るい話でもないのですが、他人をどうしても素直に受け入れることができない、という拘りは、万人共通のものではないでしょうか。それぞれが一歩踏み込んだ交流をしていればこんなことには・・・・というのは事件があった後のよくある後悔です。事件に至らずとも、コミュニティーの中で問題が起きる時、やはり何かしらの譲り合い、コミュニケーションの足りなさが原因であることが多いのではないでしょうか?


館山にある伝説では、四国・阿波の神々が、黒潮に乗って房総半島まで流れてきたといわれ、神様も土着し、新しい土地の神々と一緒になって、同じ発音の安房に神話や伝説を残しました。そんな土地でこそ、この劇団は活動できるのではないかなと思います。発足当時は、子供達も大きな声と態度で舞台に立つ、なんて事はできませんでしたが、稽古と観光イベントへの出演を重ねて、今ではもう堂々としたものです。年長さんだった子供は今ではしっかり舞台を支えてくれています。ある意味、他人に踏み込む、ということが怖くなくなった子供達に、大人もたじたじです。

そしてここに、Uターンしてきた元・南河内万歳一座の松苗伸彦氏もまじって、本当にすごい劇団になってきました。松苗氏はオヤジ劇団も作ろうと言っています。それも楽しみです。館山の劇団の成長、お近くの方はぜひ、ご覧下さいませ。

 

 

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